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概ね事故は「ながら運転」

2019/10/21 追記しました。
2019/8/2 追記しました。

こんにちは。今回のブログ担当は井上です。
皆さん「ながら運転」してますか?大体、ながら運転していると危ない目にあいます。「ご飯食べながら」、「ナビを見ながら」、「本を読みながら」、「パソコン操作しながら」、「スマホを見ながら」、「通話しながら」ということで、勘の良い方はお気づきかもしませんが、今回のテーマはスマホ・携帯電話の厳罰化について、現状を踏まえお話していきたいと思います。

目次

1)携帯電話・スマホで「ながら運転」
2)運転中のスマホ通話の刑罰って?
3)後付け「ハンズフリー通話」などどうでしょうか?
4)8/2追記 ながら運転の刑罰内容

 

1)携帯電話・スマホで「ながら運転」事故

皆さんスマートフォンの普及率ご存知でしょうか?総務省調べによると2017年はスマートフォン所有率は75.1%に達し、パソコン所有率の72.5%を超えたそうです。スマホ・タブレット・ノートPCなどのモバイル端末というくくりにすると実に94.8%の所有率に達し、今はまさにモバイル端末全盛期時代を迎えようとしております。カーナビの代わりにスマートフォンを使ってルート検索をする人も多くなってきています。カーナビと違って、スマホの地図は自動的に更新もされるし、インターネットも使えるし、通話もできるので置き換わるのは必然かもしれません。

 

さて、この普及率からご推察できると思いますが、当然スマホ操作による「ながら運転」事故は少なくありません。以下のデータは警察調べによるスマホ・携帯電話による事故件数を政府広報オンラインでグラフ化したものになります。

全交通事故件数とスマホ使用等に係る交通事故件数

【図1:全交通事故件数とスマホ使用等に係る交通事故件数】

 

携帯利用状況別の事故件数

【図2:携帯電話利用状況別の事故件数】

 

【出展:政府広報オンライン】
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201707/2.html

図1を見て頂くと分かるのですが、実は交通事故は年々減っています。それに対して、スマホの事故は右肩上がりに増えています。さらに図2では、スマホによる事故の理由ごとに件数をグラフ化したものです。分かりますか?

 

事故の原因は通話よりなのです。当社の製品にもドライブレコーダーがあるので、お客様に拝見させていただいた事故動画にスマホの事故が多いことは知っていたので納得の結果でした。

ここからは持論も交じりますが、お客様から拝見させてもらった動画を見る限り、スマホに限らずよそ見による事故が最も多いです。

低速よそ見をしていて前方車両に追突

このキーワードを聞いて身に覚えがある方もいるのではないでしょうか?

 

10~30㎞/hは皆さんが一番油断しやすい速度なのです。

 

低速だからスマホ操作しても大丈夫かな?とか思っているならすぐにやめましょう。
実は結構危ないんですよ。低速も。


時速30kmなら、秒速8.33mですよ。
考え方によっては、1秒よそ見したら、横断歩道の人を撥ねてしまうかもしれませんよ。

2)運転中のスマホ通話の刑罰って?

携帯電話で通話したときの刑罰って皆さんご存知ですか?あっ勿論、現行の法律(2019年10月現在)によるところのお話です。今はこんな感じです。

 

通話のための使用画像を注視する行為が違反の対象。通話・メール・ライン・ウェブ等を利用した場合に罰則は2種類あります。

 

携帯電話使用等(保持)違反
  ・運転中に携帯を利用したのみの場合。5万円以下の罰金

  ・交通反則通告制度の対象なので、反則6000円(普通車)を納付で
 懲役、罰金を受けることはありません。点数は1点加点となります。

 

携帯電話使用等(交通の危険)違反
   ・携帯電話を使用して交通の危険を生じさせた場合

      3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
   ・交通反則通告制度の対象。反則9000円(普通車)点数は2点加点です。

 

…凄い余談ですが、道路交通法違反で警察に捕まった際に、お金を支払うと思いますが、これは「罰金」ではなく、あくまで交通反則通告制度により「反則金」という扱いになります。勘違いしている方が多いのですが、免許証の点数は「減点」されるのではなく、「加点」されるが正しいです。まあ、どうでもよい話ですが・・・。

さあさて、厳罰化されるとどうなるのでしょうか?実はこんなに厳しくなります。

 

携帯電話使用等(保持)違反
・罰則:6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
・点数 不明 3点 反則金 18000円(普通車)

 

携帯電話使用等(交通の危険)違反
 ・罰則:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
 ・点数 6点 反則金 無(罰金か懲役)

上記のような感じです。一応「交通の危険」でなければ、反則金は存在するみたいです。なかなか、厳しいですね。

とはいえ、通話はしたいのでイヤホンで通話すれば安全じゃないの・・・という話になりますが、実はこれもほぼNGです。実は道路交通法とは関係なく、都道府県の条例で個別に禁止されていることが多いのが、イヤホン通話です。イヤホンにより耳がふさがれた状態になると周りの状況判断(周囲の音など)を聞くことができなくなるため、NGとしている都道府県が多いようです。
誤解無きようですが、道路交通法ではイヤホンによる通話をNGにしているわけではありません。あくまで携帯を手に持った状態での通話や注視がメインです。

3)後付け「ハンズフリー通話」など、どうでしょうか?

ということで、イヤホンタイプは前章でダメなことがわかりました。最近はカーナビにハンズフリー通話ができるものが増えているのでこういったものを使えばいいのでしょうが、初めからハンズフリー機能があるものにしておかないと、後付けが難しかったりお気軽にはできそうもありません。ということで、最近良いものをJVCケンウッド様からご提案いただいたので、少しご紹介いたします。

 


【出展】JVCケンウッド公式サイト

 

どうですか?イメージ沸きましたか?そう、ウェアラブルネックスピーカーです。これ当然マイクも付いています耳もふさがないのでイヤホンではありません。後、ある意味「後付けできるハンズフリー車載器」とも取れなくもないです。連続再生時間も20時間なので、充電もあまりしなくてよい特徴があります。Siriとも連動するので、アドレス帳に登録されている人に音声で通話開始することもできます。社有車に乗るドライバーに1台どうでしょうか?これだけでも大分安心感が得られると思います。
どこで買えるかって?●mazonとか楽●とか…、

勿論、タイガーでも販売しております。

お問い合わせ内容にウェアラブルネックスピーカーと書いていただければ
対応いたしますのでお気軽にお問合せください。以下お問合せ先です。

お問い合わせ・資料請求|株式会社タイガー

では。

4)08/02追記 ならが運転の刑罰内容

少しだけ前述の文章も修正しましたが、敢えてもう一度書きたいと思います。警察庁からパブリックコメント募集の案内がでており(パブリックコメントの募集は終了しました)、そこに携帯電話厳罰化に関する内容も記載がありました

 

携帯電話使用等(保持)違反
罰則:6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
点数 3点
反則金
普通: 18000円
大型: 25000円
二輪: 15000円
小特等:12000円

 

携帯電話使用等(交通の危険)違反
罰則:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
点数 6点 反則金 無(罰金か懲役)

 

因みにこの改正案は今年の12月1日に施行予定です。

 

因みにパブリックコメントは一般からの意見を募集する制度で、この法改正に対して意見を言うことが可能となっています。勿論、反映されるかどうかは別問題なんですが・・・。

この法改正はインパクト大です。厳罰化という手法は最終手段だと個人的には思います。あまり罪を重くすると、「どうせ重たい刑罰が待っているなら…いっそやってやれ」的なことを思う人も出てくるので実は一長一短なのです。

うーん、やっぱり人が車を運転しない方が幸せなのかもしれませんね。


※2019年10月21日追記
一部内容を修正しました。いよいよ、法改正までに後2ヶ月を切りました。

以前から気になっているのが、携帯電話使用等(交通の危険)です。これは何をもって交通の危険なんでしょうか?実はどこにも明記されている箇所がなく調べてもはっきりした定義が出てこないのです。

そのため私見になりますが、「交通の危険」とは間違いなく事故は含まれると推測しています。

ただ、気になるのは「過失運転致死傷罪」「危険運転地致傷罪」とも内容がかぶってしまうため、その辺の線引きがどうなるのかは、個人的には気になるところです。

スマホのながら運転で事故を起こしても人が死傷しなければ「携帯電話使用等(交通の危険)」で、死傷者が出たら「過失運転致死傷罪」か「危険運転地致傷罪」になるのでしょうか?

この辺の判断基準は明確にしていないと物議をかもしそうですが・・・。新しい情報が入ったら追記させていただきます。

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